【アンケート調査】IT人材は何を重視して仕事を選ぶ?
求人情報を見る際、仕事内容を重視して情報を見る方、待遇を重視して情報を見る方など様々かと思います。そこで弊社ギークリーでは、IT人材は何を重視して仕事を選ぶのか調査するため、12月中にサービスをご利用いただいたIT人材の方を対象に、「IT人材が現職とその働き方を選んだきっかけ」「仕事を選ぶ際に重視していること」についてアンケート調査を実施しました。果たして、IT人材はなにを重視して会社を選ぶのか実態に迫ります。
アンケート方法概要
「IT人材が現職とその働き方を選んだきっかけや、仕事を選ぶ際に重視していること」についてアンケート調査を実施。
【調査対象】弊社をご利用いただいた転職希望のIT人材
【対象人数】871名(有効回答のみ)
【調査期間】2023年12月1日~2023年12月24日
【調査方法】Web上のアンケートフォームへの入力
【質問項目】
- 現在の会社もしくは働き方を選んだ理由を教えてください。(複数回答可)
- 仕事を選ぶ際に、職種や仕事内容以外で重視していることは何ですか?(複数回答可)
- 仕事を選ぶ際に、職種や仕事内容以外で重視していることは何ですか?(複数回答可)
【全体】アンケート集計結果
転職を検討しているIT人材は業務内容に惹かれ現職を選択した傾向にある
本アンケートで、現職もしくは働き方を選んだ理由を「業務内容に興味があった」と回答した方が全体の20%、「スキルアップに繋がると感じた」18%と仕事の内容を重視して現職を選択している傾向にありました。
一見、給与・年収を重視して現職を選択する傾向にあるかと思いますが、自身のキャリアを見据えて仕事内容を重視して現職を選択している結果となっています。
IT、Web関連の職種に就いている方は、自身が持っている専門技術、知識を活かしてせる環境、また技術や知識を向上できる環境を選ぶ傾向にあるため、今回の結果になったと推測できます。
IT人材は仕事内容以外では「働き方」よりも「年収」を重視して仕事を選んでいる
IT人材が仕事を選ぶ際に、職種や仕事内容以外に、「年収」を最も重視しており、次いで「働き方(リモートワーク可やフレックス可」、休日を重視している傾向にありました。
IT、Web業界で務めている方は、リモートでも働ける職種のため「働き方」を重視して仕事を選ぶ傾向が強いように思われますが、僅差ではあるものの「年収」を重視して仕事を選んでいる方が多い結果となりました。
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IT人材は仕事内容や必要なスキルが不明瞭な求人情報に困惑している
求人を選ぶ際に困ったことはあるか質問したところ、「仕事内容が不明瞭」「必要なスキルや経験の情報が曖昧」とい回答が最も多く、次いで「複数の求人を比較しにくい」という回答が多くなりました。
IT人材の方は自身のスキルをベースに転職活動を進める方が多いため、具体的な仕事内容や、その企業で求められるスキルが不明瞭の場合、本当に自身のスキルとマッチするのか見えにくいため、応募自体も躊躇してしまう可能性もあります。
現在のスキルや経験をベースに次の職場を選ぶ傾向にあるIT人材だからこそ、他の職種よりも仕事内容や、求められるスキルに着目して求人を見ている傾向にあると推測できます。
ここまで、IT人材全体の傾向を見てみましたが、年代別や職種別ではどのような違いがあるのでしょうか。
ここから詳細に見ていきましょう。
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年代別の結果
年代が若くなるほどスキルアップを重視して現職を選択している
年代別で現職の会社もしくは働き方を選んだ理由を調査したところ、全年代で「業務内容に興味があったため」という回答が多くなりましたが、年代が若くなるほど「スキルアップに繋がると感じたため」という回答が多くなりました。
前項でも上述したように、IT、Web業界で働くにはスキルと経験が武器となり、仕事を通してスキルと知識を向上させていくことでキャリアアップに繋がるため、若い20代はスキルアップに繋がる環境を選ぶ傾向にあると推測できます。
しかし、ライフステージに変化が起こりやすい30代以降も「給料が良い」という理由よりも、スキルアップに繋がることを重視して現職を選択していたのは意外な結果でした。どの年代もIT、Web業界で長く働くには、スキルアップし続けることが重要だと意識しているのかもしれません。
20代~40代よりも50代の方が「年収」を重視して仕事を選んでいる
年代別で仕事を選ぶ際に、職種や仕事内容以外で重視していることについて調査したところ、どの年代も「年収」という回答が最も多くなりました。
詳細を見てみると、20代~40代の回答の割合にほどんど差はありませんが、50代は他の年代と比較しても回答の割合が多くなっています。
弊社Geeklyで50代で「年収」を理由に転職した方の詳細を見てみると、現職で定年を迎えて再雇用契約で仕事をつづけた場合、同じ職種でも年収が現在の50%ほどになってしまう、今までの仕事の成果を正しく評価してくれる会社に行きたいという理由で転職されていました。
50代となると、技術力が高く知識があるだけではなく、経験も豊富なため、定年までの最後のキャリア選択として自身のスキルを正当に評価してくれる企業を求めているのかもしれません。
年代が若くなるほど複数の求人を比較して閲覧したいと考えている
年代別で求人を選ぶ際に困ったことを調査したところ、どの年代も求人情報に記載されている仕事内容が不明瞭、必要なスキルが分かりにくいという回答が多くなりましたが、年代が若くなるほど複数の求人を比較して情報を閲覧したいと考えていることが明らかになりました。
IT、Web業界・職種の求人を選ぶ際、仕事内容だけでなく求められるスキル(応募条件)の情報を重視して、求人を選択していくため、複数の求人を同時に見比べられないと手間がかかってしまい煩わしさを感じてしまうのかもしれません。
また、20代の回答が多くなっていることから、初めての転職の可能性が高くなり、複数の求人の中から自分のスキルと志向にマッチする企業を慎重に選びたいという意向が強いと読み解くことができます。
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職種別の結果
IT職種の方はどの職種も業務内容に興味を持って現職を選択している
職種別で現在の会社もしくは働き方を選んだ理由について調査したところ、特に職種ごとに差はなく、どの職種も全体結果同様に、業務内容に興味があったから現職を選んだと回答しています。
エンジニアは年収を重視して現職を選んでいると思われますが、実際は仕事内容やスキルアップに繋がることに重きを置いていることが明らかになりました。
職種別で仕事を選ぶ際に、職種や仕事内容以外で重視していることについて調査したところ、こちらも職種ごとに差はなく、どの職種も全体結果同様に年収と回答した方が多くなりました。
次いで働き方と回答した方が多く、特にクリエイター職の方の回答が多くなっています。WebデザイナーやWebディレクター、コーダーなどクリエイター職は、自宅でも作業ができる仕事のため、自分が働きたい時間、場所を選べる企業を選ぶ傾向にあると推測できます。
専門技術を扱うIT職種ほど「仕事内容」と「必要なスキル」を重視して求人を見ている
職種別で求人選びで困ることがあるか調査したところ、エンジニアやクリエイター、ゲーム職種の専門技術を扱う人材ほど求人の仕事内容の情報、必要なスキルが不明瞭だった場合、困惑していることが明らかになりました。
専門技術を扱う人材にとって、年収の他に自分のスキルを活かせることが、次の職場選びの軸になりやすいことから、営業職や総合職よりも仕事内容や求められるスキルを重視する傾向にあると推測できます。
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IT業界・職種の求人は「IT転職のプロ」がご紹介します
今回のアンケート調査では、IT・Web・ゲーム業界で働く方々の「IT人材が現職とその働き方を選んだきっかけや」「仕事を選ぶ際に重視していること」についてついて調査しました。
アンケート結果からは、多くのIT人材は仕事内容やキャリアに繋がるかどうかという基準で現職を選択しており、仕事内容以外では年収を重視しして仕事を選んでいました。
しかし、仕事内容やキャリアに繋がるかどうかを重視して仕事を選ぶ傾向にありますが、実際に掲載されている求人情報では、仕事内容や求められるスキルが不明瞭で困惑しているという実態も明らかになっています。
複数の求人情報を見比べていると、求人によって仕事内容の情報量、求められるスキルの情報量が異なり、応募に至るまでの納得感も得られず求人ページを閉じてしまったという経験もあるのではないでしょうか?
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