「電子書籍サービス」のトップを目指す「DMMブックス」| DMMの開発ナレッジを活かし幅広い経験を積める環境
電子書籍、同人(受託事業)、PCダウンロードゲーム事業(受託事業)を統合し、新たに「二次元事業本部」が発足した合同会社DMM.com。今回はその「二次元事業本部」から、電子書籍サービス「DMMブックス」の開発チームについてお話を伺いました。プロダクトマネージャーである佐々野様とエンジニアリングマネージャーである浅水様から、開発チームの雰囲気や得られる経験について現場目線の貴重なお話しをいただいております。ぜひご覧ください。
目次
【合同会社DMM.com インタビュイー】
・浅水 孝雄様 / Engineering Manager
・佐々野 弘崇様 / Product Manager
「DMMブックス」について
―「DMMブックス」はどういったサービスであるのかをお聞かせください。
「DMMブックス」は、20年以上続くDMM.comの中でも歴史があるサービスです。
グループ内での中核事業の一つで、「総合エンタメプラットフォームNo. 1へ」を掲げる弊社において、今後もより大きな成長が期待されるサービスとなっています。
より多くのユーザーの皆様により良い価値提供が出来るよう、さらなる事業拡大に向けて新たなチャレンジに精力的に取り組んでいます。
―多くの作品を取り扱われていますが、どのような作品やジャンルが人気ですか?
DMMブックスでは漫画だけでなく、ライトノベルや文芸作品やビジネス書などのいわゆる”文字もの”の作品も取り扱っています。
多くの方が購入される作品という意味ではやはり有名な漫画作品の新刊になりますが、漫画の購入作品数と同じくらい文字ものの作品も購入されていますね。
また、リアルの書店ではどうしてもスペースの関係で取り扱い作品が限定されてしまいますが、電子書籍プラットフォームのフロアは無限です。
例えば1970年代に発行された作品の購入があったり、一般的な人気作品以外でも、自分が読みたい作品をすぐに購入できることが一番の特色かもしれませんね。
―「DMMブックス」は現在どのようなフェーズですか?
電子書籍の市場自体の成長率が高く、我々のサービスも市場平均を超えて成長しています。
現状は国内の電子書籍サービストップ10に入る流通総額ですが、業界No.1を目指して日々前進しているフェーズです。
お互いの「成功」を賞賛しあう活発な雰囲気
―「DMMブックス」のエンジニア組織の構造はどのようになっていますか?
開発組織の構造は、3つのグループに分けられています。
各部門からのお問い合わせ、運用、インフラと他グループのプロジェクト支援をおこなっている「SREグループ」、書籍作品販売をしているWebストアの磨き込みや新規機能開発を行っている「グロースグループ」、もうひとつは各デバイスで展開しているアプリ開発の新規開発と運用をしている「デバイスアプリグループ」です。
社員のエンジニアの人数としては、現状「SREグループ」が7名、「グロースグループ」は6名、「デバイスアプリグループ」は5名です。
あとは、日々の運用業務や、プロジェクトに応じて一時的な増減はありますが、約30名程の業務委託の方をアサインしています。
案件のボリューム感とスケジュールによって各グループの人数は増減しますが、これからも「DMMブックス」のサイトボリュームは拡大していくことが見込まれるため、これから入社される方や適任の業務委託の方にも、一緒に継続して働いていきやすいような体制を目指していきたいと思っています。
―開発チームのエンジニアはどのようなお人柄の方が多いですか?
開発組織として、自分のチームのプロジェクト内容や成果だけではなく、他チームへの関心も高い印象です。
隔週にてプロダクト開発全体の定例ミーティングを行っており、各グループやチームの情報共有をしているのですが、質問が上がったり、成功事例の共有があればみんなで賞賛するなど活発な雰囲気です。
困っていることがあれば誰でも手を上げやすく、それを誰かしらがサポートする姿勢であったり、チームでの改善活動を会話して次につなげるような働きかけをしていると思います。
あと、長く運営しているサービスということもあり技術的負債があったりするのですが、自身のことだけではなく、システム改善に対して積極的に向き合おうという姿勢が見られます。
年齢的には20代から30代前半の若手から中堅のエンジニアが多く在席しているので、ご自身の可能性なども考慮してひとつの技術だけではなく、他のプロダクトの技術への関心も高いのではと感じています。
―若手エンジニアが多い中で、チーム作りで意識していることや取り組みはありますか?
開発組織が活発な雰囲気なので、メンバーそれぞれがよく発言してコミュニケーションを取っています。
また、システム開発においてチャレンジングなことだったり、良くない部分の改善や整備を大事にしていて、積極的に取り組んでいますね。
良い意味で上司からの「圧」がないので、思っていることをはっきり伝えて、自分の思っている課題をしっかり解決する風土が根付いていると感じています。
―技術のキャッチアップや体制はどのように取られていますか?
アプリケーション開発でいうと、テクニカルをリードできる方がサンプルコードを書いて解説したり、レクチャーを開いてチームに浸透させています。
SRE関連では他部署から応援にきてくださっている方もいますので、その方からマンツーマンで教えていただけるような体制も取っています。
さらに、DMMのナレッジがまとまって共有されている為、ある程度は調べることで課題や悩みの解決へ導くための参考にもなります。
その他に1on1も各所で実施していますし、今後はバディを組んで取り組むことなども検討していきたいと思っています。
―オンボーディングはどのような形で行われていますか?
弊社は在宅勤務されている方がほとんどなので、コミュニケーションツールとして、Zoom、Slack、Discordをメインで使用しています。
チーム体制も目が行き届きやすいように、4人から6人程のチームに分けるようにしております。
オンボーディングの際も少人数のチームに入って、チームで用意しているオンボーディング用のドキュメントの確認から始まり、開発環境構築の手順に従って進めて準備が出来たら、小さなタスクから始めていただいています。
メンバーは常時Discordにログインしていて、わからないことがあればいつでも話しかけられるので、躓いたりすぐに不安があればすぐに解消できる環境にしています。
―開発チームとして最終的にどのような姿を目指していますか?
個人のキャリアを考慮したうえで、チームへの案件のアサインをバランスよくできるように目指していきたいと思っています。
開発組織全体を成長させていきたいと思っているので、チームビルディングについて一緒に考えてくれる方も募集しています。
自身の「強み」を理解して、「弱み」をカバーしている方は強い
―採用についてお伺いします。求めるエンジニア像についてお聞かせください。
他の事業部も同じかもしれませんが、電子書籍事業ではいろいろなことがスピーディーに進んでいくので、自発的に動けないと、変化を楽しみながら挑戦することができないという懸念があります。
その点からもエンジニア像としては、物事の判断のバランスを大事にしてもらいたいと思っています。
前提として顧客目線でビジネスを伸ばしてくれる方や、当事者意識を持って課題解決に取り組める方を求めています。
効率性を高めるために、「ずる賢さ」や「器用さ」の部分も求められます。
めんどくさいことをやりたくないで終わらせるのではなく、やらないための代案を自主的に提案できると良いですね。
また、目的と手段が混同してしまうことや、新しい技術を導入することが目的になることがないように、「何の為にその技術をつかうのか」を常に意識できることが理想だと思います。
サービスはこれからも成長していくので、現状に満足せずより良くするにはどうしたらいいかなど、主体性をもって進めていただきたいです。
―スキルや技術面ではどのような方を求めていますか?
言語、ミドルウェアなどの技術選定の部分で、最適なものを活用した実績がありなおかつ自走できる方は採用したいなと思います。また、コミュニケーション能力も大切です。
現状でも、円滑にコミュニケーションが取れているので、理解力や傾聴力だったり適切な伝え方ができる方はより実力を発揮できるんじゃないかな?と思います。
―選考中はどのようなところを評価されていますか?
スキル面については、今までのご経歴と、工夫していたポイントなどもお伺いしています。
主体性の有無など人柄の部分は、過去のご実績から、プロダクトの成長やシステム改善を意識されていたかどうか判断させていただいています。
また、ご実績から自己分析のお話を伺うようにはしています。
例えば「言われたから手を動かしていた」であったり、「忙しく経験を積んでいました」となると、難しいなと思います。
学びから自身の強みを理解していて、弱みをカバーできている方は強いですね。
DMMの開発ナレッジを活かしながら、上流から大規模サービスの開発ができる
―「DMMブックス」の開発チームで掲げているビジョンや叶えていきたいことはありますか?
「読みたい作品が、何でも読める」ように多くの作品を取り揃えるという点は、恐らく殆どの電子書籍プラットフォームが共通で目指しているところなので、ある種コモディティ化しやすいサービスだなとは思っています。
ただ、その中でもサービスの使いやすさを追及し続けることが「ユーザに選ばれるサービス」であるために必要なことだと感じています。
「ここでしか読めない」オリジナルの作品を作っていくような取り組みもあれば、単純なECとしての機能だけではなく、「知らなかった作品に出合える」「これまで漫画に興味を持っていなかった方にも、作品を読んでもらえる」ための機能追加や情報発信なども行っていく予定です。
―「電子書籍事業」の開発チームではどのような経験を積むことができますか?
エンジニアとして積むことができる経験の魅力は、2つあります。
ひとつは、事業部の中にいるので、手をあげてもらえればビジネス検討からリリースまで一貫して経験することができます。
上流から開発に携わりたいという方にとっては、活躍できる場が多くあります。
もうひとつは、大規模サービスなので、システムの種類も多く、”古さ”もあるので、改善活動も経験することができます。
改善することによって、コスト面などを実績として積むことができると思います。
また、作品データや書籍データのデータ投入を行う運用システムがあり、運営メンバーの負荷軽減というところにも寄与できるので外の人が喜ぶサイトだけではなく、中の人が使うシステムの改善、社内への寄与というところも経験することができます。
―業務での経験を通してどのようなキャリアを描くことができますか?
大規模サービスの上流に携わることができるので、技術の専門性を上げるなど手広く経験を積むことができます。
また中長期の話でいうと、新規事業展開を考えることができるので、ポジションに関してはたくさんご用意があります。ですので、エンジニアとして領域を広げながらキャリア形成することができます。
―ありがとうございます。最後にDMM.comや「DMMブックス」の開発チームを目指す方へメッセージをお願いします。
エンジニアとしてやりたいことを達成するために自分の意思をもってチャレンジできる方であれば、DMMで一緒に楽しく仕事ができると思います。
とにかく、いろんなポジションがあるので、あなたの得意を活かせる環境です。
エンジニア分野で様々な経験者をお持ちの方、お待ちしております。
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