インフラエンジニアからWebエンジニアに転職する方法
インフラエンジニアからWebエンジニアへの転職を検討していると、「インフラエンジニアからWebエンジニアを目指すことはできるの?」「転職するための手順は?」と疑問を抱きますよね。本記事では、インフラエンジニアの強みを活かして転職する方法やWebエンジニアを目指す上で必要なスキル、転職までの手順を解説します。
目次
インフラエンジニアからWebエンジニアに転職するための手順
STEP1:Webエンジニアに必要なスキルを習得する
まずはWeb系の開発言語を身に付けましょう。
プログラミング言語の習得は書籍やネットの情報からの独学でも可能ですが、スクールやオンライン講座なども活用できます。
必要な言語は後ほど詳しく解説しています。
システム開発の流れについてもしっかりと理解しておくことが求められます。
STEP2:ポートフォリオを作成
エンジニアにとってポートフォリオは、履歴書や職務経歴書と同等の重要性をもちます。
自身のスキルを分かりやすく伝えるプレゼン資料として作成しましょう。
面接の際には気を付けたところや工夫したところ、工程や考えなど採用担当者の目に見えない部分を言葉でアピールします。
STEP3:転職活動を開始する
スキルを習得しポートフォリオを作成したら、転職活動を開始します。
キャリアの棚卸しや転職軸を明確にする、業界研究や企業研究を行い応募企業を絞ったら志望動機を考えましょう。
働きながらの転職であれば、プロに頼ってスケジュールをたてるのが効率的です。
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サービスの基盤を作るインフラエンジニア
従来の日本企業における業務で基盤となる部分に関わってきた「インフラエンジニア」。
現在インフラエンジニアの仕事にも時代の流れによる‟ある変化”が訪れています。
「ITインフラ」の変化が新たな市場ニーズを生み出した
インフラエンジニアの仕事はサービスの規模に応じた「ITインフラ」を整えることです。
つまりサービス基盤の設計や構築、運用など「保守」を担う専門職がインフラエンジニアになります。
従来のインフラエンジニアの仕事内容は「サーバー」と「ネットワーク」に限定されていました。
しかし日本企業の業務を支えてきたホストコンピュータなどの汎用機は新システムへと置き換えられます。
これによって多くの企業ではクライアントサーバーシステムすなわちクラウド化へと移行したのです。
この変化にともないクラウド上のインフラ構築を可能にするプログラム「Infrastructure as Code(IaC)」も誕生。
このことからインフラエンジニアにもプログラミングの知識が求められるようになったのです。
Webエンジニアへの転職を考えるなら
これまでプログラマーと役割分担をしていたインフラエンジニアも今後はプログラミング知識が必要です。
本職ほどでは無いにしろプログラミングコードを読み理解できるレベルの知識が最低限求められます。
ではインフラエンジニアからWebエンジニアへと転職するなら一体どうなるのでしょうか?
その場合の選択肢は主に以下の2つに分かれます。
・フロントエンドエンジニア
・バックエンドエンジニア
「フロントエンドエンジニア」の仕事はWebサイトなどユーザーが直に‟見て触れる”部分を担当します。
一方の「バックエンドエンジニア」はデータベースに関わる仕事を担い縁の下の力持ちといえる存在です。
このうちインフラエンジニアでの経験を活かすならバックエンドエンジニアがおすすめです。
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Webエンジニアとして持っておくべきスキル
自身の強みを活かした新たなフィールドを開拓するにはプログラミングの知識は必須です。
そこでWebエンジニア(フロントエンド・バックエンド)として持っておくべきスキルについてご紹介しましょう。
バックエンドエンジニアに必要なスキル
インフラエンジニアからWebエンジニアへの転職でおすすめはバックエンドエンジニアです。
主な業務内容はWebサイトやアプリにてユーザーが入力した情報をデータベースへと登録します。
その際、使用するプログラミング言語やスキルに以下のものがあります。
・「Linux」
・「PHP」
・「Perl」
・「Python」
・「Ruby」
・「Java」
このうちITインフラの自動化でよく活用されるのが「Ruby」と「Python」になります。
その他のスキルも自身の取得スキルと照らし合わせて習得してみましょう。
フロントエンドエンジニアに必要なスキル
インフラ系でネットワークエンジニアの経験がある人ならフロントエンドエンジニアも良いでしょう。
フロントエンドエンジニアはWebサイト上のユーザーが「直に触れる部分」の担当です。
Webデザイナーが作ったデザインを基にビジュアル効果のコントロール作業などを行います
Webエンジニアの業務で主に使用するスキルやプログラミング言語は以下の通りです。
・「HTML」
・「CSS」
・「JavaScript」
・「JQuery」
インフラエンジニア・Webエンジニアの適性の違い
インフラエンジニアは堅実で安定を求める人が、Webエンジニアは常に新しい技術や知識を吸収し続けながら挑戦したい人が向いているという違いがあります。
しかしものづくりが好き、効率化を考えることができる、細かく地道な作業が苦ではない、社会貢献がモチベーションにつながる、課題意識を持つことができるといった適性の共通点も多いのです。
もしも華やかさを求めてWebエンジニアを目指すのであれば、イメージとの違いにミスマッチを感じる可能性が高いのでおすすめできません。
インフラエンジニアとして「縁の下の力持ち」である喜びや、目の前の作業をコツコツと続けて問題なくシステムが稼働することにやりがいを見出せるような人であれば、Webエンジニアにも向いていると言えるでしょう。
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Webエンジニアに転職した人のキャリアパスは?
Webエンジニアの中でも「バックエンドエンジニア」はインフラエンジニアとの類似点も多い職種です。
また前職で培ったデータベースに関する専門知識はWebエンジニアの業務でも重宝されます。
これまで自社運用だった大手企業の大規模な情報システムは2000年以降にクラウド化が進みました。
このためSier(エスアイヤー)と呼ばれるシステム全般を請け負う企業が誕生しています。
キャリアパスとしては大手企業の情報システムを手掛けるSierに転職してキャリアアップを図る人。
またはSierで経験を積みフリーのWebエンジニアとして活躍する人がいます。
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インフラエンジニアからWebエンジニアに転職するメリット
インフラエンジニアからWebエンジニアへと転職するメリットについてご紹介します。
共通スキルや知識など応用できるものが多い
インフラエンジニアからWebエンジニアへと転職した際のメリットに業務スキルの応用があります。
特に同じ裏方で縁の下の力持ち「バックエンドエンジニア」は業務での共通点も多いでしょう。
たとえば「データベース」の知識、インフラで使用する言語「Perl」や「Python」などが応用できます。
専門性を「強み」にすれば待遇面のメリットもアップ
インフラエンジニアは専門性の強い職種のためプログラマーがITインフラの技術を習得するのは難しいといえます。
そのためインフラエンジニアの技術や経験とプログラミングスキルを併せ持つ人材は貴重なのです。
もちろんWebエンジニアの「バックエンド」でもデータベースの知識保有は希少性が高い人材となります。
つまりインフラエンジニアの専門性はほかのWebエンジニアには無い「強み」なのです。
転職はその強みを活かしながら「差別化」も図れるため待遇面でのメリットも大きくなるでしょう。
市場ニーズもキャリアアップを後押し
また以前から日本のIT市場では深刻な人材不足が問題視されています。
驚くべきことに2030年には最大80万人ものIT人材が不足することが予想されているのです。
そのため各企業では国籍や性別、そして年齢や経験を問わない積極的な求人で人材確保に努めています。
しかしエンジニアとしての「経験」が身につくまでには時間がかかるのが現状です。
このことから一人でより多くの工程を担える「フルスタックエンジニア」の市場ニーズが上昇しています。
インフラエンジニアからWebエンジニアへの転職でもこの市場ニーズがキャリアアップの鍵となるでしょう。
データベース知識を保有したあなたはチーム間の橋渡しを担える貴重な人材として活躍できます。
働き方の自由度が上がる
インフラエンジニアは客先常駐で働くことも多い職種です。
客先常駐では派遣先の社員との関係に気を遣うことも多く、関係構築が難しいというデメリットも考えられます。
スキルアップが難しいと言われるのもこのような事情が関係しています。
実際にそういったことが理由でキャリアチェンジを考える人も多いでしょう。
Webエンジニアは拘束時間が短くなることで、ワークライフバランスは比較的取りやすくなる点がメリットです。
在宅ワークなど働き方の選択肢が増えやすい点も挙げられます。
デメリットはある?
デメリットとして挙げるとしたら、Webエンジニアの技術はトレンドが目まぐるしく変化するため、はじめはついて行くのが大変なことでしょう。
そもそもIT基盤を支えるインフラ系と、最新の情報を追い求め続けるWeb系では本質が異なります。
学び続ける姿勢と、新しい情報に対するアンテナを張り続ける努力が求められるのがWeb系エンジニアです。
また、人気の職種であるために競争率が高いことや、転職によって一時的に年収が下がるケースなども考えられます。
転職を考えるのであれば、入念な準備が必要です。
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Webシステム開発には双方のエンジニアが必要
フロントエンドとバックエンドの双方は業務でも密接な関わりを持つ仕事です。
Webシステムを開発するにあたり連携する作業も多く共に欠かせない存在といえるでしょう。
このことから双方のキャリアを積み包括的なWebシステムのエキスパートを目指す人もいます。
またフロントエンドとバックエンド双方で活用できる言語「TypeScript」をマイクロソフトが開発しました。
同一言語に統一することで連携をスムーズにし双方で同様の作業を可能にします。
設計や運用面のメリットが多いため「TypeScript」はWebエンジニアに注目のスキルです。
双方のスキルを併せ持つ人材は欠かせない存在となるでしょう。
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キャリアアップに役立つ資格
またインフラエンジニアとしての「強み」を最大に活かしキャリアアップにも役立つ資格をご紹介。
転職活動や面接でもアピールポイントとして有効なのでぜひ取得しましょう。
「Oracle Master」
データベースに関わるスキルの証明になる資格が日本オラクルが実施する「Oracle Master」です。
アプリケーションやサーバ運用などの試験は4つのレベル段階に分けられています。
AIやビッグデータとも関わりの深い領域のため今後のキャリアにも有利に働く資格です。
「CCNA」
「CCNA」は世界的なネットワーク機器のメーカーシスコシステムズ社による有名な試験です。
グレードは段階に分かれており「CCNA」はポピュラーなアソシエイトになります。
世界共通基準の資格となるためインフラエンジニアとしての技術力の証明に欠かせません。
インフラエンジニアとしての最高レベルエキスパートの「CCIE」を目指してみるのも良いでしょう。
「LPIC」
「CCNA」と同様に人気のある世界標準IT資格に「LPIC」があります。
サーバー用のOSである「Linux」の技術者資格でありレベルは3段階の評価です。
セキュリティとサーバーに関連する実務レベルの指標を測る資格になります。
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転職活動は自分の軸と強みをアピールする
インフラエンジニアやWebエンジニアは技術職です。
そのためスキルや経験によって評価され平均年収も段階的にアップしていきます。
つまり転職やキャリアアップでは自身のスキルや経験を面接で明確に示せることが重要です。
インフラエンジニアの資格は「強み」でありWebエンジニアでも役立つためアピールできます。
また「自分の軸」をしっかりと認識し将来のキャリア像を明確に話せるようにしましょう。
IT分野で最も重宝されるスキル
テクノロジーの進化と共にフィールドも変化してきたインフラエンジニア。
AIやIoTなど最新技術を取り入れたサービスの誕生にも「ITインフラ」の存在がその根本にはあるのです。
そのためWebエンジニアのフィールドに降り立った後も「経験」を活かした活躍ができるでしょう。
しかしインフラエンジニアとしてのスキルや経験に決して囚われすぎてはいけません。
経験というものはあくまであなたを構成する‟一部”に過ぎないからです。
また常に「必要とされる人材」でいるためには、新しいことを積極的に学び続けることが必要になります。
向上心を忘れない姿勢こそが成長を続けるIT分野で最も重宝される人材のスキルです。
あなたも求められるWebエンジニアとして理想の企業で活躍しましょう。
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